サエボーグ
Saeborg
1981年富山県生まれ。東京都拠点。サエボーグはラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティスト。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な参加展覧会に「第6回アテネ・ビエンナーレ」(Banakeios Library、ギリシャ、2018年)、「DARK MOFO」(Avalon Theatre/MONA、ホバート、オーストラリア、2019年)、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知県芸術劇場、2019年)、「Slaughterhouse17」(Match Gallery/MGML、リュブリャナ、スロベニア、2019年)、「Cycle of L」(高知県立美術館、2020年)、「Livestock」(PARCO MUSEUM TOKYO、東京、2021年)など。本展では2015年に岡本太郎記念館で展示された火をモチーフとした着ぐるみである"火ぐるみ"を含む《HISSS》を展示。
- 作品番号 :
- C2
- タイトル :
-
HISSS
- 制作年 :
- 2015
サエボーグは不完全なサイボーグを連想させるオルター・エゴ(別人格)を名乗り、ステレオタイプな女性像を押し付けられることや自身の身体の形に対する違和感から逃れようと、人間の姿とは異なる形のラテックス製のスーツを制作し着用するアーティストです。蛇が威嚇をするときの音がタイトルとなっている本作《HISSS》は、ラバーの火の蛇が明滅するインスタレーションです。火の蛇は、神話などでは混乱や破壊をもたらすとされますが、同時に火は現代社会に不可欠なエネルギーの象徴ともいえ、この作品からは多様な解釈が可能となります。
- 展示場所 :
- 旧荻浜小学校 倉庫