保良雄
Takeshi Yasura
テクノロジー、生物、無生物、人間を縦軸ではなく横軸で捉え、存在を存在として認めることを制作の目的としている。フランスと日本を拠点に活動。2018年ポートランドのアーティスト・イン・レジデンス「END OF SUMMER」に参加。2020年École nationale supérieure des beaux-arts修了。主な展覧会に、個展「聳え立つ糞」(Gallery TOH、2022年)、「Standing Ovation / 四肢の向かう先」(ATAMI ART GRANT、2021年)、「Le 65e Salon de Montrouge」(パリ、2021年)などがある。
- 作品番号 :
- C2
- タイトル :
-
fruiting body
- 制作年 :
- 2022
保良雄は、テクノロジー、生物、無生物、人間を横軸で捉え、存在を存在として認め制作します。「人工物、自然物、有機物、無機物が混交するインスタレーションです。その特筆すべきは岩塩の使用です。日本列島に岩塩は存在しておらず、今回使用されるものはさまざまな大陸由来のものです。そして岩塩は、太古の地殻変動により海底が隆起するなどして海水が陸上にて結晶化したもので、岩塩は海水の“化石”といえます。本作では、遥か遠くの海で生まれた岩塩という化石が、もろもろのアクターのもつれ合いにより、この空間、この現在にて孵化するのです」(テキスト:高木遊)- 展示場所 :
- 旧水産加工場