加藤翼
Tsubasa Kato
1984年、埼玉県生まれ、東京都を拠点に活動する。パフォーマンス、構造体、ビデオを駆使するマルチメディア・プロジェクトは共同実践をその特徴の1つとし、代表的な作品シリーズ「引き興し(公共空間で大きな構造体をロープを使って動かす)」は参加者の自発性を受け入れることで実践される。 2011年福島で制作したプロジェクト以降、作品は社会の分断線に触れながら私たちが直面する距離を再考させるものへと、その風刺性を増してきている。これまでに作品は国内外で発表され、近年ではハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン・2021)、大館當代美術館(香港・2020)、イタリア国立21世紀美術館(ローマ・2020)、あいちトリエンナーレ(愛知・2019)、国立現代美術館(韓国・2017)、ジュ・ド・ポーム国立美術館(パリ・2016)などの展覧会に参加。
- 作品番号 :
- B3
- タイトル :
-
Surface
- 制作年 :
- 2021
加藤翼の代表的な作品シリーズ「Pull and Raise」は、多くの人との協働で巨大な構造体を引き倒したり、引き起こしたりするプロジェクトです。人々の力やコミュニケーションによって巨大な構造物が動くという実践は、地道な作業や労働の蓄積、連帯感や達成感などさまざまなプロセスを可視化します。今回加藤は、海との関係性を独自に築いてきた女川の町を舞台に、新作を展開します。女川の海が加藤の作品と接続し、どのような姿を見せるのかご注目ください。
- 展示場所 :
- 女川町海岸広場周辺